31/03/2016
本日、平成28年3月31日をもちまして
「八戸中心街ターミナルモビリティセンター」通称「モビセン」は閉館いたしました。
中心街の「ど真ん中」に「バスの総合案内所」をオープンしたのは平成22年10月でした。
「ただの案内所」でも、中心街にあるという点で全国的に稀有な事例でしたが、モビセンは案内のみならずモビリティ・マネジメントの考え方に基づいた様々な利用促進策を実施していく拠点として機能してきました。その意味では、おそらく国内では他に類を見ない重要な施設でした。
小学校での出前講座、中学3年生に配布する高校への通学カタログ、路線別の時刻表、バスパック、バスパックを活用した体験会、バスさんぽ、バス利用者の方の乗り降りをお手伝いするアテンダントなどなど、たくさんの取組みを行ってきました。
その中の一部は、すでにより発展した形で受け継がれ、浸透し、八戸の地域に「きちんと残って」おります。
それらはすべて、本当に多くの方のご協力と理解、お知恵によって実現できたものです。
これまでモビセンを利用いただいた約55,000人のバス利用者の方々、八戸市都市政策課さん、バス会社さんをはじめとした交通関係のみなさま、様々な利用促進活動を推進している企業・団体等のみなさま、観光・ホテル・各施設関係のみなさま、中心街、三日町商店街三栄会のみなさま、そして、これまでに窓口案内を中心に様々な企画や取材、ツールづくりに日々励んでくれた延べ19名のスタッフのみんな。
簡易な場で申し訳ございませんが、改めて深く深く感謝を申し上げます。
さて、八戸の中心街でのバス案内・各種切符の販売は引き続き「はちのへポータルミュージアムはっち」の窓口で行われますので、ご安心ください。
また、八戸での「様々なバス利用促進」はこれからもより発展しながら続いていきます。
八戸市からの受託でこのモビセンを運営してきた一般社団法人北海道開発技術センターとしては、このモビセンをやってきたこと、モビセンから生まれたことをしっかりと引き継ぎ、これからも八戸や地域の足(モビリティ)を維持し、市民の活き活きとした生活環境の発展に寄与できる活動を続けていきたいと考えております。
最後に、繰り返しとなりますが、これまでの約5年と半年の間、本当にありがとうございました。
これからの八戸の交通政策の発展、およびこの地域の多くの分野まで、隅々まで「活き活きとする」ことを強く祈念して、拙文を終えさせていただきたいと思います。
重ねて重ねて、本当にありがとうございました。
一般社団法人北海道開発技術センター東北事務所
伊地知恭右