29/07/2024
2024年2月の永住申請データを見てみよう。
2024年2月時点でたまっている審査未了案件は約3.7万件。
一方、2022年2月時点でたまっている審査未了案件は約1.4万件。
なんと、この2年間で審査未了案件が2.65倍に増えている!
2022年2月に申請した永住申請は、だいたいか月ほどで結果が出ていたが、単純に計算すると、2024年2月に申請した永住申請は
6カ月×2.65=16カ月
かかるという計算になる。
未処理件数がこれほど増大した原因はなんだろうか??
2024年2月に東京出入国在留管理局で受け付けた永住申請は約2900件、審査が完了した案件は1600件、つまり1300件ほどが未処理としてたまっていることになる。これを毎月繰り返し、この2年で未処理件数が1.4万件から3.7万件に増えたということだ。
では、これからの審査期間について推測してみよう。
おそらく、審査期間が今後劇的に早くなることは考えにくい。
出入国在留管理局も普通の企業と同じく、効率を考えて仕事を進めているはずだ。
忙しいという経営者の友人に対して、多くの人が、人員を増やせばいい、と言うアドバイスをするかもしれない。
しかし、経験も知識もない新人を増やしたところで、すぐに忙しさが解消されるわけはない。
出入国在留管理局の審査には、法的知識や経験の蓄積が必要であり、一朝一夕でマスターできるものではない。
では、他の審査部門、例えば就労審査部門の人員を異動させればいいのか?
残念ながら、就労審査部門の審査未了案件もつもりに積もっていて、処理しきれていない状況だ。
とはいっても、申請しないことには、当たり前だが永遠に許可は得られない。
つまり、現状、永住申請をする場合、余裕で1年は超えることを覚悟して申請するしか道はないのである。